加圧筋力トレーニングは、腕や脚の付け根をトレーニング専用のベルトで圧迫し、血液の流れを制限した状態で行うトレーニングです。
腕のトレーニングでは左右の腕の付け根にベルトを巻いて腕の曲げ伸ばしなどの3種類の簡単な運動を行って頂きます。
同様に脚のトレーニングでは左右の脚の付け根にベルトを巻いて、マシンを使った簡単な脚踏み運動を行って頂きます。
血液の流れを適切に制限した状態でこのような運動を行うと、通常のトレーニングでは得られにくい様々な効果が得られます。
その効果のメカニズムの一例を挙げると、血液の流れを適切に制限すると、腕や脚の中の酸素量が減ります。
そこで腕や脚の筋肉を動かすと、いわゆる無酸素運動となり、乳酸がたくさん出てきます。
脳はかなりハードな運動を行っていると感じ、筋肉が強化されるよう働きかけます。
一般の筋トレでも乳酸は出てきますが、加圧筋力トレーニングの場合は腕や脚の付け根がベルトで圧迫されている為、この乳酸がたくさん腕や脚に溜まります(一般の筋トレでは溜まりません)。
そしてトレーニングが終わってベルトを外すと溜まったたくさんの乳酸が全身を駆け巡ることによって、血行が促進されたり、大量の成長ホルモンが分泌されたりします。
この成長ホルモンは10代の時にたくさん出ており、そのお陰で肌がみずみずしいなど、若々しい身体が保たれています。
ところが年齢を重ねる毎に成長ホルモンの分泌量は減っていき体は老化していくわけですが、そういった大人でもたくさんの成長ホルモンが分泌されることで、美肌や髪の毛に艶が出るといった若返りの効果が得られたり、体の脂肪を分解して燃焼されやすくなりダイエット効果を得られたりなど様々な効果が期待できるのです。
こういった原理を利用して、様々な素晴らしい効果を得ようというのが加圧筋力トレーニングです。
なかでも若い頃の身体に近づけるというのが大きな魅力となっているんですね。
ちなみに補足ですが、決して血液の流れを止めるわけではないのでご安心下さい!